茶園向け ジオバンク年間作業カレンダー
対象資材:ペサージ(堆肥仕込み)
/サンパック(土壌リセット)
/ズットデルネ(根圏活性化)
/リズム3(品質仕上げ)
前提:茶樹は永年作物のため、一年生野菜のような「連作サイクル」ではなく、
①年間の茶期(一番茶〜三番茶・秋冬番茶)と
②改植・新植のタイミングの2軸で資材を使い分けます。
全体像(4資材と茶期の関係)
| 資材 | 主な使用タイミング | 役割 |
|---|---|---|
| ペサージ | 秋整枝後〜冬季(9〜12月) | 剪定枝・茶がらの堆肥化 |
| サンパック | 改植前・休閑地の再生時(随時) | 老朽化した土壌のリセット |
| ズットデルネ | 新植・改植直後/各茶期の芽出し前 | 根圏の活性化・発根促進 |
| リズム3 | 各茶期の摘採前3〜4週間 | 葉のアミノ酸・旨み・色艶の仕上げ |
1月・2月|休眠期・土台づくり期
茶樹の状態:休眠中。まとまった作業がしやすい時期。
- 前年秋に仕込んだペサージ堆肥の発酵状況を確認。
切り返しは最小限でOK。 - 改植・新植を予定している区画があれば、サンパックによる土壌リセット処理をこの時期に計画(施工は地温が上がる前後で調整)。
- 圃場の土壌診断(EC・pH・腐植量)を行い、今年の施肥設計の土台を作る。
この時期の狙い:来シーズンに向けた「土台」を整える。
派手な効果を求める時期ではない。
3月|萌芽準備期
茶樹の状態:地温上昇とともに根が動き出し、萌芽準備に入る。
- ズットデルネを300〜800倍希釈で潅水開始(7日ごと)。
根圏の微生物相を整え、萌芽期の発根・養水分吸収をサポート。 - 新植・改植した若木があれば、ズットデルネを優先的に投入(活着促進)。
- 元肥・追肥の設計を確定。
4月・5月|一番茶(新茶)シーズン
茶樹の状態:最も品質評価が高い一番茶の摘採期。
- 摘採予定日の3〜4週間前から、リズム3を500〜1000倍希釈で葉面散布(3〜7日おき)。
アミノ酸供給により、テアニン・旨み系成分の充実を狙う工程。 - 並行してズットデルネによる潅水(7日ごと)を継続し、根からの養分供給力を落とさない。
- 摘採直前は農薬散布計画とリズム3散布のタイミングが重ならないよう調整(リズム3は展着剤代用も可なので、混用設計は事前に確認)。
- 摘採後は軽剪枝を行い、出た枝葉を次のペサージ堆肥の原料として保管・集積。
この時期の狙い:一年で最も品質が問われる時期。
ズットデルネ(根)→リズム3(葉)の二段構えで「根から葉まで」を仕上げる。
6月|二番茶シーズン
茶樹の状態:一番茶摘採後の再萌芽〜二番茶摘採。
- 一番茶と同じ流れ:リズム3を摘採3〜4週間前から葉面散布、ズットデルネの潅水を継続。
- 一番茶に比べて樹勢が落ちやすい時期なので、ズットデルネの希釈は樹勢を見ながら300〜500倍寄りに強めるのも選択肢。
- 二番茶摘採後の剪定枝も集積し、堆肥原料をストック。
7月・8月|三番茶・盛夏の樹勢管理期
茶樹の状態:高温・強日射のストレス期。
三番茶を摘採する園もある。
- 高温期は微生物資材の効果が出やすい反面、株の消耗も大きいため、ズットデルネの潅水頻度を維持し、根の健全性を落とさないことを優先。
- 三番茶を摘採する場合は同様にリズム3を摘採前散布。
- 摘採しない園は、この時期を秋整枝に向けた樹勢回復期と位置づけ、資材投入よりも灌水・遮光など基本管理を優先。
9月・10月|秋整枝・堆肥仕込みシーズン(最重要期)
茶樹の状態:秋整枝(中切り・深刈りなど)で樹形を整える時期。大量の剪定枝が出る。
- 秋整枝で出た剪定枝・茶がらを使い、ペサージによる堆肥仕込みを開始(米ぬか100kg+ペサージを混和、嫌気性発酵)。
- 仕込んだ堆肥は冬〜翌春にかけて熟成させ、翌年の元肥・土壌改良材として使用。
- 秋整枝後の株には、ズットデルネで根圏活性化(切除でダメージを受けた根の回復サポート)。
- 改植・新植を計画している区画があれば、この時期にサンパックでの土壌リセット処理(太陽熱処理は気温が下がりすぎない9〜10月が施工しやすい)。
この時期の狙い:1年で出る有機物(剪定枝)を無駄にせず、次年度の土台(堆肥)に変換する、サイクルの起点。
11月・12月|元肥・土壌改良期
茶樹の状態:休眠に向かう時期。
- 熟成が進んだペサージ堆肥を、元肥として畝間に施用。
- 土壌診断結果をもとに、ミネラルバランスの補正(不足要素の補給)。
- 来年の新植・改植計画があれば、サンパックの施工スケジュールをこの時期に確定。
新植・改植区画の場合(通年・随時)
年間の茶期とは別に、新植・改植のタイミングでは以下の順序が基本になります。
- サンパックで土壌をリセット(老朽園の残留肥料・連作障害因子の除去)
- ペサージ堆肥を元肥として投入し、団粒構造を作る
- 定植時にズットデルネを1000倍希釈でポットごと吸わせてから植え付け(活着促進)
- 定植後は300〜800倍希釈で7日ごとの潅水を継続
運用上の注意点
- 上記の希釈倍率・散布間隔は、エポックジャパン公式カタログに記載された一般的な使用量です。
茶葉での具体的な効果(Brix値・アミノ酸含有量の増加幅など)を示す公式データ・事例は確認できていません。
導入時はまず一部区画での試験散布から始め、隣接する未処理区画と比較しながら効果を検証することをお勧めします。 - リズム3は原液同士の混用不可、ズットデルネは殺菌剤との混用不可など、資材ごとの混用ルールがあるため、実際の散布計画は農薬・液肥のローテーションと合わせてエポックジャパン(TEL: 0949-52-7556)に確認しながら設計してください。
- 本カレンダーは各資材の公式説明書きをもとに、茶樹の生育ステージに当てはめて整理した提案であり、エポックジャパンが茶葉向けに公式発表した栽培暦ではありません。
ジオバンクメソッドとは何か
エポックジャパン(福岡県鞍手町)が提唱する農法
土(つち)→野(の)→菌(きん)→酵(こう)という4フェーズで
土壌と作物の状態を設計する考え方です。
土作り微生物(菌)と、野菜作り酵素(触媒)で、肥料(多量要素と微量要素)を効率よく活用する、微生物酵素の考え方、使い方の手法です。
中核となる4資材は、それぞれ役割が明確に分かれています。
4資材の役割と中身(茶園での位置づけ)
① ペサージ(堆肥の土台づくり)
茶園周辺で出る剪定枝・茶がら・残渣などの有機物を発酵させ、良質な堆肥に変える嫌気性発酵資材です。嫌気性発酵で70〜80℃の発酵熱が上がり、切り返しを最小限に抑えて放置でき、低温期でも活動するため冬の仕込みにも対応します。
ビタミン類や成長ホルモン様物質も生成され、土壌の腐植を増やし、団粒構造を育てて保肥力・保水性・水はけを同時に改善します。 Epoch-japanEpoch-japan
茶園での意味:剪定枝の廃棄物を自園内堆肥化サイクルに回せる。茶樹は永年作物なので、団粒構造の改善は根域の長期的な健全性に直結します。
② サンパック(土壌のリセット)
乳酸菌群(ラクトバチルス、ミクロコッカス、放線菌、枯草菌、酵母菌)と分解酵素群により、残留肥料や連作障害の原因となる蓄積物を還元・リセットする資材です。太陽熱処理(マルチ被覆・約20日間密閉)で使用します。 Epoch-japan
茶園での意味:改植(老木の植え替え)や畝の更新時の土壌リセットに向く工程。
ただし茶園は連作というより永年栽培なので、使うタイミングは改植前後や休閑地の再生時が中心になります。
③ ズットデルネ(根圏の活性化)
光合成細菌・乳酸菌・放線菌・枯草菌・酵母菌・トリコデルマ菌など30種以上の有用菌に、植物由来アミノ酸とミネラルを配合した資材で、根圏の微生物相を整えて発根・活着を促進し、肥料吸収力を底上げします。300〜800倍に希釈し、7日ごとに潅水または葉面散布という使い方が案内されています。 Epoch-japan + 2
茶園での意味:定植(新植・改植)時の活着促進や、既存樹の根張り強化に使える位置づけ。
④ リズム3(品質の仕上げ)
2〜3年かけて熟成発酵させた酵素液で、グルタミン酸1224mg、アスパラギン酸530mg、セリン505mgなど食品グレードのアミノ酸16種を配合しています。葉面散布は500〜1000倍で3〜7日おき、土壌潅水は6000〜8000倍が目安とされています。 Epoch-japanEpoch-japan
茶園での意味:茶葉の「旨み」はテアニン・グルタミン酸系アミノ酸の含有量が鍵になるため、この資材の位置づけ(アミノ酸供給による品質底上げ)は茶葉の味づくりの発想と親和性があります。
ただし「Brix○度上昇」「テアニン○倍」のような具体的数値は、公式サイト・カタログ上には見当たらず、私の側で推測・作文することはできません。実際の増収効果や品質向上幅は、圃場条件によって変わるため、エポックジャパン(TEL: 0949-52-7556)に自園の土壌・栽培条件を伝えて相談することをお勧めします。
4資材の全体フロー
ペサージ(堆肥仕込み)→ サンパック(土壌リセット)→ ズットデルネ(根圏活性化)→ リズム3(品質仕上げ)
この順で使うことで、化学肥料単独ではなく「生きた土」を土台にした栽培に移行するという設計思想です。
注意点
- 「抗酸化力150%向上」「グルタミン酸1.8倍」のような具体的な倍率表現は、今回確認できた公式情報の中にはありませんでした。
これらは検証なしに数字を作ることになるため、本回答には含めていません。 - 茶葉での具体的な適用実績(事例)ページも見当たりませんでした。
上記の「茶園での意味」は、各資材の説明書きから妥当な用途を私が整理したものであり、
エポックジャパン自身が茶葉向けに発表した公式見解ではありません。 - 実際に導入する場合は、自園の土壌診断結果と合わせて、まず少区画での試験散布から始めることをお勧めします。
ご希望であれば、この内容を茶園向けの年間作業カレンダー形式(新植期・肥培管理期・一番茶前など)に落とし込んだ資料も作成できます。
お願いします。
「茶の年間栽培スケジュールに、使用する資材(肥料・微生物・酵素など)の投入計画を統合した“設計されたカレンダー”」
茶園向けの年間作業カレンダーを作成しました。
一番茶〜秋整枝・堆肥仕込みまでの季節フローに沿って、4資材(ペサージ/サンパック/ズットデルネ/リズム3)の使い分けをまとめています。
実際に導入される際は、資料内にも書いた通り、まず一部区画での試験散布から始めて効果を確認しながら進めるのが安全です。
混用ルールなど細かい点はエポックジャパンに直接確認することをお勧めします。
茶園 ジオバンクメソッド年間作業カレンダー

