福岡いちご「あまおう」で最も重要な問題は、「肥料や灌水を増やしても、根が吸えず、植物体内で活用できていないために、小玉・収量低下・品質のばらつきが起きやすい」ことです。
1.問題
福岡県の「あまおう」促成栽培(土耕・ポット苗、9月上旬定植、11月末収穫開始)で、次のような悩みを抱える生産者がいます。
- 歩留まりが悪い(小玉、奇形果、軟化果が多い)
- 収量が安定しない(10aあたり9tを目指したいが、6〜7tで止まる)
- 品質のばらつきが大きい(糖度、硬度、色艶、日持ちに差が出る)
- 根傷み、成り疲れ、徒長、花数不足、玉伸び不良、糖度不足などが頻発する
これらの問題は、「肥料が少ない」だけでなく、「肥料はあるが根が吸えていない」「吸収しているが植物体内で活用できていない」ことが原因の場合があります。
2.原因
圃場や作物の中で起きている主な原因を、次のように整理します。
| 分類 | 具体的な原因 |
|---|---|
| 根への糖供給不足 | 日照不足、葉面積不足、光合成産物の不足 |
| 根の老化 | 連作、過湿、乾燥、高温、低温、EC上昇 |
| 白根・毛根の減少 | 過湿、酸欠、未分解有機物、残存肥料、病害 |
| 過湿による根の酸欠 | 排水不良、灌水過多、マルチの通気性不足 |
| 乾燥と過湿の繰り返し | 灌水管理の不安定、天候変動 |
| 土壌ECの上昇 | 肥料過多、残存肥料、塩類集積 |
| 地温の高過ぎ・低過ぎ | マルチ被覆、ハウス内温度、灌水水温 |
| 未分解有機物 | 前作残渣、未熟堆肥、米ぬかの過剰施用 |
| 残存肥料 | 前作の肥料過多、基肥の過剰施用 |
| 窒素過多 | 追肥過多、液肥濃度过高、有機物の過剰分解 |
| ミネラルバランスの乱れ | カルシウム、マグネシウム、ホウ素などの欠乏または過剰 |
| 日照不足 | 曇天、遮光過多、葉の混み合い |
| 高温・低温 | ハウス内温度管理の不適切、夜温の不安定 |
| 着果負担 | 着果過多、摘果不足、株の疲労 |
| 病害虫 | 根腐病、炭そ病、ハダニ、アザミウマなど |
| 品種・作型の不適合 | 苗の品質、定植時期、温度管理の不適切 |
3.確認方法
次の項目を、定期的に確認・記録します。
土壌
- pH:6.0〜6.5を目標
- EC:1.0〜2.0 mS/cmを目標(作型・品種により異なる)
- 無機態窒素:過剰または不足を確認
- 可給態リン酸:不足または過剰を確認
- 土壌水分:pF値1.5〜2.0を目標
- 地温:15〜20℃を目標(冬期は加温)
根
- 根量:定植後1ヶ月で根鉢が形成されているか
- 白根率:50%以上を目標
- 毛根:細根が十分に発生しているか
- 根傷み:褐変、腐敗がないか
- 根鉢:ポット苗の根鉢が崩れていないか
- 活着日数:定植後7〜10日で活着しているか
生育
- 葉数:定植後1ヶ月で10枚以上を目標
- 葉色:濃緑色を維持
- 葉厚:適度な厚みを維持
- 草丈:徒長していないか
- 茎径:太さを維持
- 節間:短節間を維持
- 心葉:新葉の展開が順調か
- 花数:1株あたり5〜10花房を目標
- 着果数:1株あたり10〜20果を目標
品質
- 果重:1果20〜30gを目標
- 糖度:8〜12度を目標
- 酸度:0.8〜1.2%を目標
- 旨み:糖酸比のバランス
- 色艶:濃赤色、光沢
- 硬度:適度な硬さを維持
- 食感:ジューシー、柔らかさ
- 日持ち:収穫後3〜5日を目標
収量
- 総収量:10aあたり9tを目標
- 可販収量:8t以上を目標
- 秀品率:80%以上を目標
- 規格別数量:DX、G、EXの比率
- 廃棄率:5%以下を目標
経営
- 資材費:10aあたり5〜10万円を目標
- 肥料費:10aあたり10〜15万円を目標
- 農薬費:10aあたり5〜10万円を目標
- 作業時間:10aあたり100〜150時間を目標
- 販売単価:1kgあたり800〜1,200円を目標
- 粗収益:10aあたり500〜800万円を目標
4.改善方針
改善の基本方針は、次の通りです。
- 土壌環境を整える
- 排水性、通気性、保水性、保肥力を改善
- pH、EC、無機態窒素、可給態リン酸を適正化
- 未分解有機物、残存肥料を整理
- 根圏環境を整える
- 白根、毛根、細根の発生を促進
- 根の老化、根傷みを防止
- 根からの水分・養分吸収を安定
- 植物体内の代謝を整える
- 光合成産物の利用を促進
- ミネラルバランスを適正化
- アミノ酸、タンパク質合成を補助
- 品質・収量を安定させる
- 小玉、奇形果、軟化果を減少
- 糖度、硬度、色艶、日持ちを向上
- 秀品率、可販収量を増加
5.栽培暦
次の生育段階に分けて、表形式で記載します。
1.前作終了・残渣整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 7月上旬〜8月上旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 前作終了 |
| 生産者が行う基本作業 | 前作残渣の搬出、圃場の清掃 |
| 起こりやすい問題 | 未分解有機物の残存、病害虫の持ち越し |
| 確認する土壌状態 | 残渣の分解状況、臭気、EC |
| 確認する根の状態 | – |
| 確認する地上部の状態 | – |
| ジオバンク資材を使う目的 | 前作残渣の分解、圃場のリセット |
| 使用する資材 | サンパック |
| 使用方法の考え方 | 製品指示に従い、米ぬか、灌水量、被覆期間を調整 |
| 実施後に確認する指標 | 残渣分解、臭気、ガス、土壌水分、処理期間 |
| 中止または見直し条件 | 悪臭、ガス発生、過度の乾燥 |
2.土壌分析
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 7月中旬〜8月中旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 土壌分析 |
| 生産者が行う基本作業 | 土壌サンプリング、分析機関への依頼 |
| 起こりやすい問題 | 分析結果の解釈ミス、過剰施用 |
| 確認する土壌状態 | pH、EC、無機態窒素、可給態リン酸、交換性陽イオン |
| 確認する根の状態 | – |
| 確認する地上部の状態 | – |
| ジオバンク資材を使う目的 | 土壌環境の把握、施肥設計の基礎データ |
| 使用する資材 | – |
| 使用方法の考え方 | 分析結果に基づき、石灰、苦土、リン酸、カリを適正化 |
| 実施後に確認する指標 | 分析結果、施肥設計 |
| 中止または見直し条件 | 分析結果の異常値 |
3.堆肥づくり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 7月上旬〜8月下旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 堆肥づくり |
| 生産者が行う基本作業 | 前作残渣、米ぬか、家畜ふん、剪定枝などの有機物を堆肥化 |
| 起こりやすい問題 | 未熟堆肥の施用、悪臭、ガス発生 |
| 確認する土壌状態 | 発酵温度、臭気、水分、熟度、EC |
| 確認する根の状態 | – |
| 確認する地上部の状態 | – |
| ジオバンク資材を使う目的 | 有機物の発酵・分解を促進、完熟堆肥へ近づける |
| 使用する資材 | ペサージ |
| 使用方法の考え方 | 製品指示に従い、切り返し、水分調整を行う |
| 実施後に確認する指標 | 発酵温度、臭気、水分、熟度、EC、未分解物 |
| 中止または見直し条件 | 悪臭、ガス発生、過度の乾燥 |
4.圃場リセット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 8月上旬〜8月下旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 圃場リセット |
| 生産者が行う基本作業 | サンパックによる土壌リセット、太陽熱処理 |
| 起こりやすい問題 | 処理不足、ガス発生、過度の乾燥 |
| 確認する土壌状態 | 残渣分解、土壌EC、臭気、ガス、土壌水分 |
| 確認する根の状態 | – |
| 確認する地上部の状態 | – |
| ジオバンク資材を使う目的 | 収穫残渣、未分解有機物、残存肥料の整理 |
| 使用する資材 | サンパック |
| 使用方法の考え方 | 製品指示に従い、米ぬか、灌水量、被覆期間を調整 |
| 実施後に確認する指標 | 残渣分解、土壌EC、臭気、ガス、土壌水分、処理期間 |
| 中止または見直し条件 | 悪臭、ガス発生、過度の乾燥 |
5.播種・育苗
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 5月上旬〜7月下旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 親株管理、ランナー採取、子苗養成 |
| 生産者が行う基本作業 | 親株の養成、ランナーの採取、子苗の養成 |
| 起こりやすい問題 | 親株の老化、ランナーの発生不足、子苗の生育不良 |
| 確認する土壌状態 | 育苗培地のpH、EC、水分 |
| 確認する根の状態 | 根量、白根、毛根 |
| 確認する地上部の状態 | 葉数、葉色、草勢 |
| ジオバンク資材を使う目的 | 親株の草勢維持、ランナー発生促進、子苗の生育促進 |
| 使用する資材 | ズットデルネ、リズム3 |
| 使用方法の考え方 | 灌水、葉面散布で、根圏環境、代謝を補助 |
| 実施後に確認する指標 | 根量、白根、葉数、葉色、草勢 |
| 中止または見直し条件 | 根傷み、葉の黄化、徒長 |
6.定植前
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 8月下旬〜9月上旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 定植前準備 |
| 生産者が行う基本作業 | 畝立て、基肥施用、マルチ被覆 |
| 起こりやすい問題 | 基肥過多、pH・ECの不適切、マルチの通気性不足 |
| 確認する土壌状態 | pH、EC、水分、地温 |
| 確認する根の状態 | – |
| 確認する地上部の状態 | – |
| ジオバンク資材を使う目的 | 土壌環境の最終調整、定植後の活着促進 |
| 使用する資材 | ズットデルネ |
| 使用方法の考え方 | 定植前の灌水で、根圏環境を整える |
| 実施後に確認する指標 | pH、EC、水分、地温 |
| 中止または見直し条件 | pH・ECの異常値 |
7.定植・活着
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 9月上旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 定植・活着 |
| 生産者が行う基本作業 | 定植、灌水、保温 |
| 起こりやすい問題 | 活着不良、根傷み、乾燥、過湿 |
| 確認する土壌状態 | 水分、地温 |
| 確認する根の状態 | 根量、白根、活着日数 |
| 確認する地上部の状態 | 葉数、葉色、心葉 |
| ジオバンク資材を使う目的 | 活着促進、白根・毛根の発生促進 |
| 使用する資材 | ズットデルネ、リズム3 |
| 使用方法の考え方 | 定植後の灌水、葉面散布で、根圏環境、代謝を補助 |
| 実施後に確認する指標 | 活着日数、根量、白根、葉数、葉色 |
| 中止または見直し条件 | 活着不良、根傷み、葉の黄化 |
8.栄養成長期
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 9月中旬〜10月中旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 栄養成長期 |
| 生産者が行う基本作業 | 灌水、追肥、温度管理、摘葉 |
| 起こりやすい問題 | 徒長、窒素過多、日照不足、病害虫 |
| 確認する土壌状態 | 水分、EC、地温 |
| 確認する根の状態 | 根量、白根、毛根 |
| 確認する地上部の状態 | 葉数、葉色、草丈、茎径、節間 |
| ジオバンク資材を使う目的 | 栄養成長の安定、徒長防止 |
| 使用する資材 | ズットデルネ、リズム3 |
| 使用方法の考え方 | 灌水、葉面散布で、根圏環境、代謝を補助 |
| 実施後に確認する指標 | 葉数、葉色、草丈、茎径、節間 |
| 中止または見直し条件 | 徒長、葉の黄化、病害虫 |
9.花芽(2番果)誘導・出蕾/開花・着果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 10月中旬〜11月中旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 花芽誘導・出蕾・開花・着果 |
| 生産者が行う基本作業 | 温度管理、灌水、追肥、摘花・摘果 |
| 起こりやすい問題 | 花数不足、着果不良、奇形果、徒長 |
| 確認する土壌状態 | 水分、EC、地温 |
| 確認する根の状態 | 根量、白根、毛根 |
| 確認する地上部の状態 | 花数、着果数、草勢 |
| ジオバンク資材を使う目的 | 花芽誘導、着果促進、徒長防止 |
| 使用する資材 | リズム3 |
| 使用方法の考え方 | 葉面散布で、花芽誘導、着果促進を補助 |
| 実施後に確認する指標 | 花数、着果数、草勢 |
| 中止または見直し条件 | 花数不足、着果不良、徒長 |
10.玉伸び/肥大化・品質形成期
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 11月中旬〜12月中旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 玉伸び・肥大化・品質形成 |
| 生産者が行う基本作業 | 灌水、追肥、温度管理、摘果 |
| 起こりやすい問題 | 小玉、糖度不足、軟化果、裂果 |
| 確認する土壌状態 | 水分、EC、地温 |
| 確認する根の状態 | 根量、白根、毛根 |
| 確認する地上部の状態 | 果実肥大、糖度、硬度 |
| ジオバンク資材を使う目的 | 果実肥大、糖度向上、品質形成 |
| 使用する資材 | リズム3 |
| 使用方法の考え方 | 葉面散布、灌水で、果実肥大、糖度向上を補助 |
| 実施後に確認する指標 | 果実肥大、糖度、硬度、色艶 |
| 中止または見直し条件 | 小玉、糖度不足、軟化果 |
11.収穫期
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 11月末〜6月中旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 収穫期 |
| 生産者が行う基本作業 | 収穫、選別、包装、出荷 |
| 起こりやすい問題 | 品質のばらつき、日持ち不良、成り疲れ |
| 確認する土壌状態 | 水分、EC |
| 確認する根の状態 | 根量、白根、根傷み |
| 確認する地上部の状態 | 果重、糖度、硬度、色艶 |
| ジオバンク資材を使う目的 | 品質維持、成り疲れ防止 |
| 使用する資材 | リズム3 |
| 使用方法の考え方 | 葉面散布、灌水で、品質維持、成り疲れ防止を補助 |
| 実施後に確認する指標 | 果重、糖度、硬度、色艶、日持ち |
| 中止または見直し条件 | 品質のばらつき、日持ち不良 |
12.収穫終了・次作準備
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 6月中旬〜7月上旬 |
| 親株管理から生育期/定植段階 | 収穫終了・次作準備 |
| 生産者が行う基本作業 | 残渣整理、圃場清掃、土壌分析 |
| 起こりやすい問題 | 残渣の未分解、病害虫の持ち越し |
| 確認する土壌状態 | 残渣分解、EC |
| 確認する根の状態 | – |
| 確認する地上部の状態 | – |
| ジオバンク資材を使う目的 | 残渣分解、次作準備 |
| 使用する資材 | サンパック、ペサージ |
| 使用方法の考え方 | 製品指示に従い、残渣分解、堆肥化を促進 |
| 実施後に確認する指標 | 残渣分解、EC、臭気 |
| 中止または見直し条件 | 悪臭、ガス発生 |
6.資材別の使い分け
| 資材 | 主な役割 | 使用時期 | 使用方法 | 確認指標 |
|---|---|---|---|---|
| ペサージ | 堆肥づくり、有機物の発酵・分解 | 7月上旬〜8月下旬 | 切り返し、水分調整 | 発酵温度、臭気、水分、熟度、EC |
| サンパック | 圃場リセット、残渣分解 | 7月上旬〜8月下旬、6月中旬〜7月上旬 | 米ぬか、灌水、被覆 | 残渣分解、EC、臭気、ガス、水分 |
| ズットデルネ | 根圏環境づくり、活着促進 | 5月上旬〜10月中旬 | 灌水、葉面散布 | 根量、白根、活着日数、葉数、葉色 |
| リズム3 | 代謝、光合成、品質形成 | 5月上旬〜6月中旬 | 葉面散布、灌水 | 葉色、葉厚、果実肥大、糖度、硬度 |
7.異常気象時の補正
高温時
- 遮光ネットの活用(30〜50%)
- 換気の強化、夜温の低下
- 灌水回数の増加、過湿に注意
- 窒素過多に注意、カリウムを増量
低温時
- 保温資材の活用(二重カーテン、トンネル)
- 加温の強化、地温の確保
- 灌水回数の減少、過湿に注意
- 速効性肥料の活用、微量要素の補給
日照不足時
- 補光の検討(LED、蛍光灯)
- 摘葉の強化、風通しの改善
- 窒素過多に注意、カリウムを増量
- 糖度向上資材の活用
多雨時
- 排水溝の整備、高畝の強化
- 灌水回数の減少、過湿に注意
- 病害虫防除の強化
- 根腐病、軟腐病に注意
乾燥時
- 灌水回数の増加、マルチの活用
- 保湿資材の活用(わら、バーク)
- 葉面散布の強化
- 葉の黄化、萎れに注意
8.比較試験
次の項目を、慣行区とジオバンク区で比較します。
| 項目 | 慣行区 | ジオバンク区 | 改善目標 |
|---|---|---|---|
| 土壌pH | 5.5〜6.0 | 6.0〜6.5 | 0.5上昇 |
| 土壌EC | 1.5〜2.5 | 1.0〜2.0 | 安定化 |
| 根量 | 基準 | +20% | 増加 |
| 白根率 | 30〜40% | 50%以上 | 増加 |
| 花数 | 5〜8花房 | 8〜10花房 | 増加 |
| 着果数 | 10〜15果 | 15〜20果 | 増加 |
| 果重 | 18〜25g | 20〜30g | 増加 |
| 糖度 | 7〜10度 | 8〜12度 | 増加 |
| 硬度 | 基準 | +10% | 増加 |
| 総収量 | 6〜7t/10a | 8〜9t/10a | 増加 |
| 秀品率 | 60〜70% | 80%以上 | 増加 |
| 廃棄率 | 10〜15% | 5%以下 | 減少 |
9.注意事項
- 資材の希釈倍率、使用量、混用可否は、製品ラベル、メーカー資料、販売元の最新指示を優先してください。
- 農薬を記載する場合は、対象作物への最新の登録内容、使用時期、希釈倍率、使用回数を確認してください。
- 効果は圃場条件によって異なります。比較区と記録によって確認してください。
- 基本の施肥、灌水、温度管理、防除と組み合わせて使用してください。
- 未熟堆肥、大量の米ぬか、過剰な基肥は避けてください。
- 過湿、乾燥、高温、低温に注意してください。
- 根傷み、病害虫の発生に注意してください。
10.問い合わせにつながるまとめ
福岡いちご「あまおう」で、歩留まり、品質、収量の改善にお悩みの生産者様へ。
ジオバンク(土・野・菌・酵)ミーンズ/メソッドは、肥料や資材を単に増やす方法ではありません。
土壌、作物、微生物、酵素の働きをつなぎ、「土を整える」→「有機物を分解する」→「白根・毛根をつくる」→「根からの吸収を安定させる」→「植物体内の代謝を整える」→「品質・収量・秀品率の改善を目指す」という順序で、現在の栽培体系を支える手段/方法です。
まずは、土壌分析、根の状態、地上部の状態を確認し、現状の課題を明確にしましょう。
次に、ジオバンク資材を栽培暦に沿って導入し、慣行区との比較試験で効果を確認してください。
効果は圃場条件によって異なりますが、適切な管理と組み合わせることで、高品質・安定多収穫・秀品率向上・日持ち向上を目指せます。
ご相談・お問い合わせは、エポックジャパンまでお気軽にどうぞ。
生産者様の圃場状況、課題、目標に合わせて、最適な提案をさせていただきます。
チェックリスト
- 土壌分析を実施したか(pH、EC、無機態窒素、可給態リン酸)
- 根の状態を確認したか(根量、白根率、毛根、根傷み)
- 地上部の状態を確認したか(葉数、葉色、草勢、花数、着果数)
- 前作残渣を適切に処理したか
- 堆肥の熟度を確認したか(発酵温度、臭気、水分、未分解物)
- 基肥を適正に施用したか(pH、EC、施肥量)
- 定植後の活着を確認したか(活着日数、根量、白根)
- 灌水管理を適正に行っているか(土壌水分、pF値)
- 温度管理を適正に行っているか(ハウス内温度、地温)
- 追肥を適正に行っているか(施肥量、時期、濃度)
- 病害虫防除を適正に行っているか(防除時期、薬剤、回数)
- 収穫後の品質を確認したか(果重、糖度、硬度、色艶、日持ち)
- 収量・経営指標を記録しているか(総収量、可販収量、秀品率、粗収益)
- 慣行区との比較試験を実施しているか
- 異常気象時の補正を行っているか(高温、低温、日照不足、多雨、乾燥)
この栽培暦を参考に、福岡いちご「あまおう」の高品質・安定多収穫・秀品率向上・日持ち向上を目指しましょう。

